INTERVIEW

先輩からみなさんへ

※記事の内容は、2020年12月時点の取材に基づくものです。

夢を実現した私が今思うのは

重要なのは学校での知識ではなく

現場での積み重ねということ。

わにぶち かなこ

鰐渕 可奈子

機械事業部 大阪支店 保全一課

2015年入社

新卒の女性では初の機械関係の技術者として入社。6年目の現在は、JR東海鳥飼車両基地にて新幹線の車両メンテナンス設備の点検・修繕業務に従事。「私のように仕事を楽しみたい」と後輩から思ってもらえるような存在になりたいと語る。

01

CKKへ入社を決めた理由は?

子供の頃から乗り物と機械いじりが好きで、特に鉄道現場で技術者として働くことが私の小さい頃からの夢でした。関東出身ということもあり、日本の交通の大動脈を担うJR東海への憧れが強く、就職活動を通じてJR東海の機械部門現場業務の全てを担っているCKKを知り、興味を持ったことが入社のきっかけです。私の入社当時、まだ女性で新卒の技術者採用の方がCKKにはとても少なかったため、人事の方に大変手厚くフォローいただいたことも入社の決め手となりました。 

02

現在の仕事内容とやりがいは?

現在は大阪地区にて、新幹線の車両メンテナンス設備の点検・修繕業務に従事しています。月次点検ではCKKにて点検を行い、年次点検ではメーカーによる点検作業の管理監督業務を行います。私たちは車両に触れることはありませんが、機械の不具合が発生すると車両メンテナンスの工程に遅れが生じ、列車を止めてしまう可能性があります。庫の中から列車が定刻通り発車していくところを見ると、列車を陰で支えている実感が湧き、とてもやりがいを感じます。

03

現場作業での苦労はありますか?

車両メンテナンス設備はとにかく種類が多いため、どんな故障にも対応できる幅広い知識と技術力が必要となります。私は機械系の学部卒ではありますが、現場では知らない機械の専門用語、部品名ばかりで、現場の状況を上手く説明できないことに悔しい思いをすることがあり、今現在も知識、技術力の向上に努めています。現場対応能力の向上には経験の積み重ねが重要であり、それらは現場やその知識を持った先輩やメーカーの方々からしか得られません。学校で何を学んだかは正直関係なく、入社後どうするかで人と差が生まれると私自身思います。

04

職場の雰囲気はどうですか?

私は入社6年目になり中堅の域ですが、職場には特に若手社員が多く、とても賑やかな印象です。業務に滞りがないよう先輩社員が後輩社員をフォローし、社員同士こまめに情報共有を行うことでチームワークを形成しています。普段は和気あいあいという感じですが、現場に入ればプロ集団。機械の小さな異変も見逃さない集中力と徹底された工具管理等により、お客様に信頼されるサービスの提供を実現しています。メリハリのある職場環境であると思います。

05

仕事上の印象的なエピソードはありますか?

私は機械事業部の現場配属の女性新卒として初めて入社し、やはり最初は職場環境が整っていないと感じる部分もありました。また、当時は女性社員がいるだけでも驚かれる男性職場でしたので、なかなかコミュニケーションをとれない状況によく悩んでいたことを覚えています。現在は、現場詰所に更衣室を作っていたいただく等環境も整備していただき、メーカーの方とも機械について技術的な会話ができるレベルとなり、元請けの現場責任者として信頼していただけている自信を持っています。

06

今までの業務で一番やりがいのあった仕事は?

普段は設備保全に携わっていますが、入社4年目に初めて主担当として携わった、列車の信号機器室内の空調機の新設・撤去工事に思い入れがあります。初めての担当工事が発注から竣工まで約2ヶ月と限られた日数ではありましたが、先輩方にご指導いただきながら各所との日程調整から始まり、夜間の列車運行時間外での連日の施工を完遂し、大きな達成感を得ることができました。工事経験は少ないですが、自分が設置した機械が列車運行を支えているというのは胸を張って自慢したいことです。

07

今後どのように活躍していきたいですか?

私のように仕事を楽しみたい、と後輩から思ってもらえるような存在になりたいです。私が仕事を楽しめている理由は、夢だった仕事だからという理由だけでなく、もともと勉強が苦手だった私に、就職してから仕事に興味を持てるよう現場知識を教育してくださった先輩、上司の方々の存在が大きいと感じています。この会社に入って良かったと思う人が一人でも増えるよう、今後私も人材育成に関わり貢献していきたいです。

08

休日の過ごし方を教えてください。

旅行が好きで、特に海外に行くことが多いです。現地の人とコミュニケーションをとったり、各国のグルメを堪能したりと、普段の生活での当たり前が通じない非日常体験で、心も体もリフレッシュしています。

09

就活生へのメッセージをお願いします!

現場の知識は、学校で得た知識も活かされる場面もありますが、ほとんどは現場で覚えることです。そのため、文系理系は関係ないと私は思います。少しでも鉄道の現場で活躍したいという思いがあれば、男女問わずぜひCKKに来てほしいです。

SCHEDULE

1日のスケジュール

  • 8:30

    出社

    私たちの職場では、車両検修設備のメンテナンスを行っています。課は4つのグループに分かれて検修作業を行います。検修とは「検査・修繕」の略称で、鉄道用語だそうです!

  • 9:00

    朝礼

    今日の作業内容、安全のポイントについて課内で確認します。

  • 9:20

    移動

    点呼終了後、社用車で車両基地に移動します。

  • 9:40

    検修作業開始

    作業前の点呼、持ち込み工具の員数確認を行って、いざ現場へ。私の所属するグループでは、主に新幹線の台車の検査を行う機械や、交番検査と呼ばれる列車の状態・機能検査を行う機械の点検をしています。機械の固定ボルトをハンマーで叩いて緩み確認を行う打検や、スライドして動く機械にはグリスを注油する作業等を行います。

  • 12:00

    休憩(昼食)

    私はお弁当を持参しています。昼食の時間は、同僚とのコミュニケーションの大切な時間です。

  • 13:00

    検修作業は午後も続きます。各装置の月に一度の点検の際は、一日に複数台点検を行います。機械の動作をしっかり確認していきます。

  • 16:00

    清掃、片付け、帰社

    持ち込み工具の確認を行い、忘れ物がないか必ず確認します。清掃、片付け後、事務所へ戻り事務作業を行います。

  • 17:30

    終礼

    終業点呼でその日の作業の報告を行い、一日が終了です。