Business introduction

事業紹介/ 機械事業部

02機械事業部

機械事業部では、JR東海の各種施設に設置された機械設備の検査業務を実施しています。
駅では改札装置、券売機、空調設備、エスカレータ、エレベータ及びホーム可動柵等のメンテナンスや据え付け等を行っています。また、改札装置等ともネットワークで繋がっているEX-ICやTOICA等のICカードシステムに関わる保守や試験業務も行っています。更に、各種車両保守施設や各沿線にある多種多様な機械設備のメンテナンスも行っており、幅広い機械設備のメンテナンス技術を保有しています。

機械事業部の担当業務​

場所 対象機器等 業務内容
駅関係 改札機、券売機、エレベータ、エスカレータ、空調設備、ホーム可動柵 メンテナンス業務、工事業務
駅関係(カード) EX-IC、スマートEX、TOICA 試験・プログラム開発業務
車両保守施設 車両検修機器全般 メンテナンス業務、工事業務
沿線 融雪装置、降雪飛散防止用スプリンクラー メンテナンス業務、工事業務
その他 乗務員訓練装置 メンテナンス業務、工事業務
メンテナンス業務
機械設備を安定稼働させるため定期的に点検等を行い、故障を未然に防ぎます。
最近では、遠隔地の設備をネットワークを介して状態監視する手法や、様々な分析ツールを活用した故障予知等にも取り組んでいます。
工事業務
駅や車両保守施設等で、機械設備の新設工事や改良工事等を行っています。工事業務では、多くの関係者と関わりながら、発注者が求める
品質や仕様を実現するために品質管理や現場監督等を行っています。
試験・プログラム開発業務
出改札機械設備で運用するプログラムの仕様検討および開発を行います。
開発したプログラムに問題がないことを切符やICカードを使用して試験することで、お客様に改札機や券売機を安全に使用していただけます。

駅・カード関係業務について

改札装置

改札装置は新幹線や在来線を利用する際、必ず利用する設備のため安定稼働を求められる重要な設備であり、改札装置の安定稼働のため、定期的な保守や予防保全へ向けたデータ分析を行っています。また、「TOICA」や「エクスプレス予約」など、JR東海の利便性の高いサービスを、安心してお客様にご利用頂けるよう、改札装置のプログラム開発や試験業務を行っています。

  • 東海道新幹線改札装置
  • 改札装置メンテナンス

券売装置

駅に設置されている券売装置には、切符の購入・ICカードへのチャージ・定期券の継続発売など様々な機能が搭載されています。お客様に安心して券売装置を使用して頂くため、機能に変更が発生した場合には券売装置の全機能が正しく動作するかを確認しています。確認する項目は多岐にわたりますが、安心してお客様にご利用頂けるよう確実な作業を心掛けています。

  • 券売装置
  • 券売装置試験

空調設備

当社の仕事の中には、駅構内以外にも駅ビル等の空調機器の保守・管理等があります。私たちは、お客様が快適に施設を利用して頂けるように、空調機器を安定して稼働させ、快適な空間作りに貢献しています。また、施設のリニューアル工事の際は、空調設備の設計にも携わり、より使いやすい設備になるよう努めています。

  • 駅施設内に設置されている空調設備
  • 空調設備メンテナンス

エレベータ

エレベータは、昨今では駅をご利用されるお客様にとってなくてはならない設備であり、バリアフリーの観点からも重要な設備です。エレベータが故障してしまうと、駅をご利用されるお客様に対するサービスが低下してしまいます。その為、安定した稼働を行うために協力業者等と緊密に連携し保守業務を行っています。

  • 新幹線ホーム上のエレベータ
  • エレベータメンテナンス

エスカレータ

エスカレータは多くのお客様のご移動をサポートできる頼もしい機械であり、駅では列車の到着に合わせて多くのお客様のご利用が集中しますので、その流動を担う大切な役割を担っています。また多くのエスカレータは鉄道が営業している時間帯には常に稼働し続けており、過酷な環境にあるため日々のメンテナンスが非常に重要となります。また、当社では設置工事からメンテナンス全般までをトータルサポートしています。

  • 駅施設におけるエスカレータ
  • エスカレータメンテナンス

ホーム可動柵

駅に設置されているホーム可動柵は普通の自動ドアとは似て非なるものです。たくさんの扉が同時に開閉し、様々なセンサーがお客様の安全なご旅行を見守っています。たった一つの小さな部品に異常が発生しても、安全が確認されるまでは列車を発車させられないこともあります。当社では、これまで培った経験とノウハウを総動員し、ホーム可動柵の安定稼働に貢献しています。

  • 東海道新幹線ホーム可動柵
  • ホーム可動柵メンテナンス

沿線関係業務について

散水式融雪装置

冬になると東海道新幹線の米原地区では雪との闘いが始まります。高速で走行する列車にとって雪の影響は小さくありません。散水式融雪装置は、現地の降雪状況等によって必要な箇所に散水する設備です。散水は始発前から終電後まで行われる事もあり、その間、設備が安定稼働するよう様々な取り組みを行っています。冬季の厳しい環境での作業になりますが、東海道新幹線の安定輸送を支える重要な業務の1つです。

  • 東海道新幹線散水式融雪装置

熱風式融雪装置

熱風式融雪装置は在来線の雪対策として重要な設備です。分岐器に雪が挟まることによる不転換を防止するための設備であり、降積雪時における列車の安定運行を支えます。熱風式融雪装置のメンテナンス作業は冬季の厳しい環境で行う事が多く大変な作業ですが、鉄道の安産安定輸送を支える重要な業務です。また最近では遠隔から稼働状態を監視する取り組みも進んでいます。

  • 在来線熱風式融雪装置
  • 在来線熱風式融雪装置

床下温度検知装置

床下温度検知装置は在来線の沿線に設置されている設備で、営業列車の床下温度を常時監視し、車両の異常をいち早く発見するための装置です。この設備は、普段は列車をご利用されるお客様の目にはほとんど触れるものではありませんが、お客様が安心してご利用頂くためのとても重要な設備であり、メンテナンスの際は細心の注意を払い業務を実施しています。

  • 床下温度検知装置
  • 床下温度検知装置メンテナンス

各車両保守施設業務について

在姿車輪旋盤

在姿車輪旋盤は列車の安定走行に欠かせない重要設備です。車輪は走行しているうちに摩耗していきます。ブレーキ時に発生する可能性があるフラットや、走行時に発生する可能性がある直立摩耗等は騒音や振動の原因になります。在姿車輪旋盤はこれらを綺麗な車輪状態に戻し、快適な車両の乗り心地をお客様へ提供するために必要な設備です。

  • 在姿車輪旋盤
  • 在姿車輪旋盤メンテナンス

台車交換装置

台車交換装置は東海道新幹線の台車検査において、台車を安全に交換するための装置です。台車の走行距離が伸びるにつれて乗り心地に影響してくるため 、台車交換が必要になります。万が一 、台車交換装置が故障すると列車運行に直接影響することから、不具合が発生しないよう細心の注意を払って日々のメンテナンスを行っています。

  • 台車交換装置
  • 台車交換装置

車両洗浄装置

車両洗浄装置は車両を自動で洗浄する設備です。常にお客様に美しい車両を提供する為に、装置をベストコンディションに保つ必要があります。メンテナンス作業は、列車の往来する限られた時間内で実施する必要がありますが、お客様に気持ちよく列車をご利用頂くために無くてはならない設備といえます。

  • 車両洗浄装置
  • 車両洗浄装置

輪軸搬送装置

鉄道車両工場において、車両部品を無人で搬送する装置です。毎日休まず稼働する鉄道メンテナンスラインを支える搬送設備も、お客様に快適な車両を提供するために重要な設備の一つです。装置の安定稼働の為には定期点検を通して各装置の状態を把握し、装置一つ一つにあった保守計画を策定することが大切です。構造も複雑な設備が多いため 、専門的な知識が必要とされる業務の一つと言えます。

  • 輪軸搬送装置
  • 輪軸搬送装置